キラキラ☆プリキュアアラモード43話 かくし味は勇気です!ひまりの未来レシピ!【自己肯定の話】
ひまり回は2話で友達できた段階で9割終わってて、その後知らない人の前でもちゃんと喋れるようになったしもうやることないと思ってたんですよ。
— 棒@フェリーチェお説ッ久アンソロ (@bohstick) 2017年12月10日
そこから更に「思っていたより変われていなかった。でもそんな私も好きって言える」が追加されたの予想を超えて最高だった #precure
今週の話を観て、20歳を越えたいい大人がプリキュアの言葉に救われるやつをやってしまいました。
今週はひまりがクッキングアイドルになる話です。明らかに中の人を意識してますね(笑)
もっともアイドルではなくただのスイーツ番組のアシスタントだと思って応募したのですが。
それでも当初人前に出れないコミュ障だったひまりんからすると大きな変化です。アシスタントに応募することを勧めたクラスメイトもこう言っています。
一方パティスリーの2人は……
この認識の違いは
「2人はひまりが積極的になったことが本質的な変化ではないと捉えている」
「ずっといっしょにいると気づかない」
「いちかと友達になった時点で十分変わっていたから2人は気づいていない」
「2人ともコミュ力が高く、コミュ障のひまりと元から上手く会話できた」
「2人とも鈍感である」
のどれかまたは複合だと考えられます。どれであるかは確信が持てなかったのでここでは断言をやめておきますが、上から順に尤度が高そうです。
ここまでのひまり回は少しずつ他の人とコミュニケーションが出来るように成長する回だったので「本当に全く変わってない」ということはないはずです。
さて、オーディションですがひまりは持ち前のオタクをフルに発揮してしまい求められた以上のスイーツ語りをして失敗してしまいます。
以前の相手を見ずに喋り過ぎてしまう悪い癖がまた出てしまいました。
自分で思っていたより変われていなかったと落ち込むひまりと、今のままのひまりでも良いと慰める仲間たち。
それでも変われない自分は嫌だと言うひまり。
うんうんわかるよその気持ち。誰だってコミュ障はやめたいし、僕もコミュ障止めたい。
というかコミュ強5人に囲まれて「今のままでもいい」って言われても辛くなるだけなんじゃ……
でもここで慰める5人が間違ってるわけでもないんですよね。難しいです。
落ち込むひまりに付け入ろうとする闇堕ち第大好きおじさんことエリシオ。
「人と上手く話せずスイーツにのめり込みますます1人になった貴方には闇の方がお似合い」とおいつめるエリシオ。
やめろ、その言葉は俺(コミュ障オタク)に効く。
あわやエリシオに流され闇堕ち寸前に陥るひまり。
しかし燃やされたノートの切れ端からこれまで作ったスイーツとそこから生まれた出会いを思い出し、無事復活するひまり。
そうだよね、「お前は1人」って追い詰められて過去のトラウマは思い出したけど、今はもう1人じゃないもんね。
しかし「またいつまわりから人がいなくなるか分からない」と闇堕ちを諦めないエリシオ。
しかし立ち直ったカスタードは「これからも新しい出会いが待ってる」と一蹴します。
このセリフはむしろ「今の仲間がいるから一人ぼっちにはならない」の方が綺麗なのではないかと最初は思っていました。
しかし今回の話は友達がいるかいないかよりむしろ自己肯定の話なので「特定個人が今周りにいること」より「今の自分のままでも出会いが生まれた」を重視しているのでしょう。
自分もコミュ障オタクで、今回の話のひまりの様に早く変わらなきゃいけないと気負っていました。つい最近もそれで失敗していたので脅迫観念に近い形で早く変わらなきゃと思い込んでいました。
しかし今回の話で無理に変わらなくてもいいんだと、かなり気が楽になりました。
最後にひまりはプリキュアの姿で別の受験者と間違えられ再度オーディションを受けることになります。
今度は引かれるのも気にせず、先程よりもすごい勢いでスイーツトークをまくし立てます。
1回目は失敗として描かれたオタクマシンガントークを、2回目は自己肯定の姿として描く構成があまりにも秀逸です。
コミュ障の(つい喋りすぎてしまう)自分を受け入れたことで逆にコミュ障(オドオドしてしまうの)が抑えられているのもいいですね。
自己肯定感は本当に大事です。
僕も自分のことをちゃんと受け入れられるようになりたいです。
追記:
ところでGo!プリンセスプリキュア18話ではるかの絵本が燃やされそうになった時結局燃やされなかったので、今回ちゃんとスイーツノートが焼かれて嬉しかったです。
やっぱり絶望から立ち直る展開は絶望が深ければ深いほど良いからね。